相変わらず不器用でした
一年経っても、私は相変わらず不器用でした。🌸
接客が急に上手くなったわけでもありません。
要領が良くなったわけでもありません。
何か特別なスキルを身につけたわけでもありません。
ただ相変わらず、全力投球でした。
いつになったら懲りるの?
と言われてもおかしくないくらいに。😂
そんな私でしたが、実は密かに野望を抱えていました…。
ずっと探していたもの
それは、
「誰のために頑張りたいのか。」
「どんなやり方で人の役に立ちたいのか。」
その答えを見つけることです。
今思えば、高校生の頃からずっと探していた気がします。
介護や生活のことで精一杯だった頃も、
心のどこかではずっとモヤモヤしていました。
自分は何をしたいんだろう。
どんな生き方がしたいんだろう。
誰のために頑張りたいんだろう。
そんなことを。
風俗で働き始めてから、少しだけ時間ができました。
だから私は、その時間を使って答えを探し始めたのです。
真剣に迷走していた頃
私は昔から、少し熱苦しい人間だったのだと思います。
仕事は人生の大半を占めます。
どうせ働くなら、本当に向き合いたいと思える人のために頑張りたい。
心の底から「この人の力になりたい」と思える仕事がしたい。
そして、それを後悔しないように見つけたい。
そんな想いがずっとありました。
だから、とにかく動きました。
友人に誘われて、渋谷の交差点でかき氷を売ったこともあります。
洋服を作って販売したこともあります。
総合商社や不動産会社、会計事務所、探偵事務所など、本来なら私の経歴では入れないような場所へ直接連絡をして、
「お金はいりません。働かせてください。」
とお願いしたこともありました。
今思うと、かなり変わった人だったと思います。

世の中の仕組みが知りたかった
でも当時の私は本気でした。
かき氷がやりたかったわけではありません。
探偵になりたかったわけでもありません。
知りたかったのです。
人はどうやって働いているのか。
世の中はどう動いているのか。
会社はどうやって成り立っているのか。
人は何に価値を感じるのか。
何かその先に、自分の知らない答えがある気がしていました。
もちろん失敗もたくさんしました。
かき氷屋では、お客様の目を引こうと思ってジャグリングをしてみたり、バルーンアートをしてみたり。
結果は見事に失敗でした。
意外と売上につながったのは、派手なパフォーマンスではなく、地道なチラシ配りや椅子の配置、食べ歩きしやすい提供方法の工夫でした。
世の中は思っていたより地味で、思っていたより正直でした。
葬儀会社の社長の鞄持ちをさせていただいたこともあります。
経営者の仕事を間近で見て、
私は決められた業務をこなすより、新しい仕組みやアイデアを考える方が好きなんだと気づきました。
誰かの困りごとを見つけて。
まだ解決されていない問題を見つけて。
そのための商品やサービスを考える。
どうやら私は、そういうことに心が動くらしい。
少しずつですが、自分の輪郭も見え始めていました。
それでも答えは見つかりませんでした。
私はまだ探していました。
誰のために頑張りたいのか。
どんなやり方で人の役に立ちたいのか。
その答えを。
接客中も未来を見ていた
不思議なことに、接客中ですらそんなことを考えていました。
「初めまして♪」
そう笑顔で話しながら、
心の中では、
「私にできることは何だろう。」
「もっと世の中を知りたい。」
「いつか絶対に、自分の力で道を切り開いてやる。」
そんなことばかり考えていたのです。
当時の私は、今いる場所が自分の居場所だとは思っていませんでした。
今はまだ抜け出せない。
でも、いつか必ず抜け出す。
まだ何も分からない。
実力もない。
ビジョンもない。
それでも絶対に見つける。
そんな気持ちだけは誰にも負けませんでした。
振り返ると、あの頃の私はずっと走っていました。
答えを探して。
自分を探して。
誰かの役に立てる場所を探して。
何度失敗しても、懲りずに探し続けていました。
まさか、あんなに近くにあったなんて
ただ、その頃の私はまだ知りませんでした。
誰のために頑張りたいのか。
どんなやり方で人の役に立ちたいのか。
必死に探していた答えが、
思っていたよりずっと近くにあったことを。
まさか、あんなに近くにあったなんて。
当時の私は、まだ知る由もありませんでした。
神楽こまち(Kagura Komachi )
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