初出勤の日「今日が人生最後かもしれない」

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「今日が人生最後かもしれない」

初めての体験入店はソープでした。

今思えば笑い話ですが、当時の私は風俗についてほとんど何も知りませんでした。

「本番あり」「本番なし」という違いすら知らず、最初からかなりハードなお店へ。

しかも男性経験はゼロ。

事前に知識を得るために読んだのはまさかの漫画でした(笑)。

「鞭が出てくるのかな。」

「今日が人生最後なのかもしれない。」

そんなことを本気で考えながら、お店のドアを開けました。


「死亡率40%」

さらに、その頃の私は、とんでもない勘違いもしていました。

面接でお店の方が、

「死亡率40%だからね。」

と話していたんです。

もちろん本当は、お客様が店外で会うようになったときのリピート離脱率のこと。

でも私はその意味が分からず、

「毎日40%の女性が亡くなっている世界なんだ……。」

と真剣に思い込みました。

そして、その勘違いに気付かないまま約3か月。

「いつ死んでもおかしくない。」

そんな覚悟までして働いていたのです。

今振り返ると、本当に無知って恐ろしいですね(笑)。


やっと踏み出した一歩

実は、お店の面接は何度も受けていました。

でも、そのたびに怖くなって辞退。

「あと1万円あれば。」

「祖母の介護費用が足りない。」

そんな状況でも最後の一歩だけは踏み出せませんでした。

それでも、入院費を払えなくなるところまで追い詰められ、ようやく入店を決意します。


心の中は「無」

いざ接客が始まると、不思議なくらい何も感じませんでした。

緊張が大きすぎて、自分の感情を感じる余裕すらなかったのだと思います。

頭の中にあったのは、

「乱暴な人だったらどうしよう。」

「怒るポイントはどこだろう。」

「硬い物は全部ベッドの下へ隠しておこう。」

そんなことばかり。

私は元々とても慎重な性格です。

だから、自分の身を守る方法ばかり考えていました。


不器用なくらい全力だった

1人目が終われば、ほとんど休む間もなく次のお客様。

4人目くらいには、その日持っていた体力を全部使い切っていた気がします。

それでも私は、一秒たりとも手を抜けませんでした。

怖い相手ほど丁寧に。

警戒するほど笑顔で。

必死に愛嬌を振りまいていました。

今思えば、その一生懸命さの裏には、ずっと警戒心が隣り合わせだったんです。


今だから分かること

不思議なことに、私が一番緊張していた接客ほど、お客様からは喜ばれることが少なくありませんでした。

こちらは必死。

お客様は「大切に接してもらえた」と喜んでくださる。

こちらの血のにじむような気持ちと

お客様の舞い上がっていく心は

常に反比例だったのでした。

でも今振り返ると、不器用なくらい真剣だったことは、ちゃんと相手にも伝わっていたのだと思います。

あの頃の私は、とにかく怖がりで、不器用で、何も知らない新人でした。

それでも、一人ひとりと真剣に向き合おうとしていたことだけは、今でも誇れる最初の一歩だったと思っています。

この「何も知らない新人」が、このあと想像もしなかった経験を重ねていくことになります。

次回は、そんな現場一年目の失敗や学びについてお話ししたいと思います。

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