わたしは、ある意味で
自分の心の声に正直すぎる人でした。
「私はここにいたくない」
「私はこの人と一緒にいたくない」
そんな感覚を、
人一倍強く感じてしまうタイプだったと思います。
まわりの環境や人間関係が、
人に与える影響をとても敏感に感じていたんです。
たとえば、
どんなに笑顔が素敵な人でも、
冷たい環境に3ヶ月も居続ければ、
表情はどんより曇っていく。
どんなに素直な人でも、
悪口ばかり言っている人たちと一緒に居続ければ、
気づかないうちに、自分の口からも同じような言葉が出るようになっていく。
どんな人でも、
どんなに無自覚でも、
人は環境に影響を受けて変わっていく。
私は、そのことを強く直感していました。
だから当時は、
何度も自分に問いかけていました。
「10年後も、この環境にいたいのか?」
「私は、目の前の人と同じようになりたいのか?」
当時の私は、
お客様に対しても、お店に対しても、
かなり壁を作っていました。
もちろん、
お金をいただいている以上、
その時間は一生懸命向き合います。
プロとして、
できる限り丁寧に接していました。
でも心の中では、
「これは一回限りの時間」
と思っていました。
これ以上、自分の人生の中に入り込ませたくなかったんです。
だから、お別れのときも
「また来てね」なんて言葉は言いませんでした。
本音を言うと、
また来てくださったときは
「え、あれで一回きりのつもりだったのに」
そんなふうに思っていたくらいです。
お店に対しても同じでした。
こちらは個人情報を渡しているのに、
相手がどんな考えで動いているのか分からない。
この業界自体、
どこかアウトローな空気もあって、
当時の私は、深く関わりたいとは思えませんでした。
「たぶん、3年後もこの人たちと一緒にはいない」
そんな感覚が、ずっとありました。
だから、
挨拶や返事など最低限の礼儀は守りつつも、
必要以上には入り込ませませんでした。
今振り返ると、
かなり極端だったと思います。
当時の私は、
もっと真っ直ぐに、綺麗に、
人生を変えられると思っていました。
でも現実は、
そんなに簡単ではありませんでした。
どんなに嫌でも、
その環境の中で生きていかなきゃいけない場面がある。
人との距離感も、
もっと柔らかくやれた方が楽だったのかもしれません。
私は、
妥協したり、器用に合わせたりすることが苦手でした。
いつも不器用なくらい真っ直ぐで、
そのせいで、たくさん空回りもしました。
社会の中で上手く繋がる力も、
あまり持てなかったと思います。
確かに、
あの頃の私は不器用でした。
もっと賢いやり方も、
きっとたくさんありました。
まわりから見たら、
冷たい人に見えていたかもしれません。
でも今振り返ると、
私はずっと
自分の心を守ろうとしていたんだと思います。
たとえ身体は触れられても、
周囲の試すような言動や、心ない言葉に
たくさん傷ついていたとしても、
自分の信念や、
人に対する誠実さ、
そういう
「心の一番大事な部分」だけは、
絶対に手放したくありませんでした。
あの頃の私は、
壊れないように、
必死に自分を守っていたのかもしれません。

YouTube動画も更新中♪
動画を見る

















