崩れかけた橋を渡るしかなかった

あの頃の私は、

祖母の介護をしながら、ひとりで家計を支えていて、
どれだけ働いても生活が楽になることはありませんでした。


それでも働き続けるしかなくて、
気づけば時間も体力もすり減っていくばかりで、

未来のために何かを積み上げる余裕は、
どこにもありませんでした。

真面目に働いていれば、
いつか少しずつでも良くなっていくと、
どこかで思っていました。


でも実際は、

どれだけ頑張っても、
生活は変わらないままでした。

むしろ、

働けば働くほど、
時間も体力も奪われて、

未来のために何かを積み上げる余裕は、
どんどんなくなっていきました。


相談もしました。

どうにかできないか、
何か方法はないか、

いろんなところに頼ろうとしました。


でも最後は、

「自分でなんとかするしかない」

その結論に、何度も戻ってきました。


気づけば、

時間的にも、繋がり的にも、
どこにも抜け道がない状態になっていました。


同じ職場には、

学生や主婦の人たちもいて、

それぞれに戻る場所や、
その先の人生がありました。


でも私は、

ここからどこに向かえばいいのかも分からなくて、

ただ同じ場所に
取り残されているような感覚がありました。


「このまま真面目に生きていても、
私の未来は変わらない」


そう思ったとき、

正直、怖かったです。


でも同時に、

「もうここにはいられない」

とも思いました。


誰の助けもない。


それでも、

どんな状況でも、誰のせいにもせずに、
自分でなんとかするしかない。


だったら、

可能性が1%でもある方に、
自分の人生を賭けるしかないと思いました。


崩れかけた橋でもいい。


渡った先に何があるか分からなくても、
戻る道がなくても、

それでも進むしかなかった。


傷つきたくなかったし、
できれば綺麗なままでいたかった。


でも、

目の前にあったのは、
茨の道だけでした。


それでも私は、

歩き続ける方を選びました。


あのときの私は、

「生きるために進む」
それしかできなかったんだと思います。

幸せ掴みたい

自分の未来を変えたい

その希望の灯火を胸に


途中で何度も後悔したり泣いた夜もあったけれど

あの一歩が、

あったからこそ
今の私がいるのだと思っています。

神楽こまち

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