旅を始めて3ヶ月。
私は中国地方のいろいろな土地を巡っていました。
当時は、とにかくエネルギーと好奇心の塊。
成人して大人の行動力は身についたものの、大人の判断力はまだ少し追いついていません。
しかも、今度は私を止める人もいません。
初めて手にした自由が嬉しくて、人一倍動き回っていました。
失敗しても。
うまくいかなくても。
「まあ、なんとかなるさ✨」
そんな調子でした。
🌸 海の向こうには何があるんだろう
中国地方で最後に訪れたのは、岡山県でした。
気球に乗って空から眺めると、瀬戸内海が太陽の光を受けてキラキラと輝いていました。
その向こうに見えるのは、まだ行ったことのない四国。
「……あっちは、どうなっているんだろう。」
そう思ったら、気になって仕方がありません。
ところが、夜になって海辺へ行ってみると、昼間とはまるで違いました。
真っ暗な海。
バサバサと揺れる黒い波。
その向こうに浮かぶ、小さな島々。
「……なんか出てきそう😐」
中国地方だって、少し前まで私にとっては知らない世界でした。
でも、その海の向こうはもっと分からない。
さすがの私も、一瞬だけ足が止まりました。

🌸 私の挑戦は、まだ途中
それでも、当時の私はまだまだやってみたいことだらけでした。
勉強したいこと。
経験してみたい仕事。
見てみたい世界。
いつか形にしてみたいアイデア。
「こんなサービスがあったら、助かる人がいるんじゃないかな。」
「こんな場所があったら、もっとワクワクする人がいるんじゃないかな。」
まだ何一つ形にはなっていません。
自分が最終的にどこへ向かうのかも分かっていませんでした。
それでも、
知らないなら、見に行ってみよう。
分からないなら、やってみよう。
そんな気持ちはずっと持っていました。
私はまだ、自分の可能性を探している途中でした。
この旅も、その途中にある一つの挑戦です。
目的地へ最短距離で向かうのではなく、
寄り道して。
失敗して。
知らなかったものを見て。
その全部を自分の経験にしていく。
そんなふうに、私は少しずつ自分の世界を広げていました。
🌸 知らない世界へ、もう一歩
目の前には、真っ暗な海。
その向こうには、まだ知らない四国があります。
何があるのか分からない。
うまくいくのかも分からない。
でも、
分からないからこそ、ちょっと見てみたい。
当時の私は、そんな人でした。
今振り返ると、この頃の私は、
「正しい道を選ばなきゃ。」
というより、
「自分の目で見ながら、自分の道を見つけていこう。」
と思い始めていたのかもしれません。
人生の挑戦は、まだまだ途中。
私はまた一つ、知らない世界へ足を踏み出すことにしました。
🌸 吉備団子を持って、いざ鬼ヶ島へ
そして、ここは桃太郎の地・岡山。
海の向こうには四国。
香川県には、鬼ヶ島とも呼ばれる女木島があります。
……それなら。
やることは一つです。
吉備団子を買いました。
準備は整いました。
吉備団子を持って。
祖母からもらった赤いリュックを背負って。
まだ見たことのない四国へ。
私は海の向こうへ進みました。
この頃の私は、
これからもいろいろな土地を見て、
いろいろな経験をして、
少しずつ自分の未来を探していけばいい。
そんなふうに考えていました。
でも、その先で待っていたのは、新しい景色だけではありませんでした。
次の土地で私は、
「頑張っているのに、稼げない。」
という、それまでほとんど経験したことのない壁にぶつかることになります。
神楽こまち
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🌸 夜の道しるべの歩み
「頑張る女性が、自分を削らなくても生きていける場所を作りたい。」
そんな想いから始まった活動です。
夜の道しるべの歴史や、これから目指している未来についてはこちらからどうぞ。
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夜の道しるべの歩み
【第11話】私は、誰のために頑張りたいんだろう
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夜の道しるべの歩み
【第19話】吉備団子を持って、いざ鬼ヶ島へ
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夜の道しるべの歩み
【第17話】赤いリュックを背負って
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夜の道しるべの歩み
【第18話】次の行き先は、まさかのルーレット
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夜の道しるべの歩み
【第16話】肩の力を抜いたら、景色が変わった
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夜の道しるべの歩み
【第15話】一年間で、私に残ったもの
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夜の道しるべの歩み
【第14話】一人で進むことしか知らなかった
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夜の道しるべの歩み
【第13話】白か黒かしかなかった頃
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夜の道しるべの歩み
【第12話】突然笑えなくなった日
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夜の道しるべの歩み
【第10話】接客中に、涙が止まらなくなった日
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夜の道しるべの歩み
【第9話】当時の私が、本当にほしかったもの
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夜の道しるべの歩み
【第8話】私が大事にしていたもの
