こんにちは、神楽こまちです。
日頃は真面目な記事を書くことが多いので、
「相当、この業界で真剣に働いていたんだろうな」
と思われがちですが──
実は、最初の私は全然そんなふうじゃありませんでした。
この業界に入ったばかりの頃の私は、
「別に、ここに長くいるつもりはない」
「1日でも早く辞めたい」
そんな気持ちを抱えていました。
当時の私は、人と深く関わることがとても苦手で、
その場限りの浅い関係で終わらせてしまうことが多くて。
お客様やスタッフとも、必要以上に近づきたくなかったんです。
本指名を繋ぐ気もありませんでした。
相手がお金を払ってくれているのはわかっていたから、
その時間は楽しんでいただけるように精一杯の接客はしていました。
でも、別れ際には
「また来てね」なんて言葉は一切言わなかった。
心の中では、
「さようなら」──そんなふうに思っていたんです。
本指名が来ても、
「え…また来られても…正直、どう接していいか分からない。そんなに近づかないで」
そう感じてしまっていました。
「もしこれで、お客さんがひとりも来なくなったら…
そのときはそのとき」
「とりあえず、今日1日生きられればいいや」
それくらい、当時の私は
後先のことを考える余裕も、誰かと関係を築く力も、残っていなかった。
でも──
不思議なものですね。
そのあと、何度も遠回りしたり、
つまずいたり、
ひたすら自分の人生に焦ったり、
何もかもに希望が見えなくなったり。
「もう、ここまでか」
そう思った日も、何度もありました。
けれど、それでも──
あれから何年も経った今、
私はちゃんと、生きてここにいます。
振り返ると「あんな自分が？」って思うこともあるけれど、
なんだかんだで、何とかなった。
気づけば、自分自身もちょっとずつ、変わってきた。
過去の選択は正解だったかなんてわからない。
でも、あって良かったと思える。
意味があったと思える。
だから、今のままの自分でも大丈夫です。
「これもできない、あれもできない」
「私にはこれが足りない」
そんなふうに落ち込んでしまうことがあるかもしれないけれど、
今のあなたは、
今のあなたのまま、ここにいていいんです。
あなたは、決して弱い人ではありません。
今日、生きている。
その事実が、もう強さなんです。
神楽こまち
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